車の傷消しは、コンパウンドやタッチペンなどの道具を揃えれば、ご自分でも可能です。
補修に挑戦する際は、あらかじめコツや注意点を確認してから行いましょう。補修方法のほか、自分で補修が難しいケースや、業者へ依頼した場合の費用も掲載しています。
車にできた傷は、そのままにしておくと見た目が悪いだけでなく、車の価値にも影響を与えることがあります。今回の記事では、車の傷消しを自分で行う方法や補修時のポイント、さらには業者に依頼した場合の費用相場について詳しく解説します。
自分で修理する手間を惜しまない方から、プロにお任せしたい方まで、それぞれの選択肢のメリットとデメリットを知ることで、自分に合った最適な方法を見つけるお手伝いをします。
車の傷が気になる方は、ぜひ最後までご覧ください。
車のボディにできた傷は、小さいものから目立つものまでさまざまです。
傷の状態によっては、そのまま放置しておくと、見た目が悪くなるだけでなく、傷から錆が進行する可能性もあります。
ここでは、自分で行う修理方法と業者に依頼する場合の特徴やポイントを解説します。それぞれの方法をよく理解し、車の状態や予算に合わせて最適な選択をしてください。
自分で車の傷を修理すれば、コストを大幅に抑えられるメリットがあります。
軽い傷や浅い擦り傷であれば、専用の道具を使うことで比較的簡単に補修できます。
自分で傷の修理ができれば、高額な修理費用を抑えられますので、まずは自分で傷消しを行う際の流れを確認しておきましょう。
以下に、一般的な手順を紹介します。
1.傷の状態を確認する
まず、車についた傷がどの程度深いのかを確認します。表面がわずかに削れているだけの浅い傷なら、コンパウンドやタッチペンで対応可能です。
一方、下地が見えているような深い傷やへこみをともなう場合は、より専門的な修理が必要となります。
2.道具を準備する
自分で修理を行う際は、コンパウンド(研磨剤)やタッチペンなどが必要です。深い傷の場合、簡易補修では完全に修復できませんので、DIYを行う場合は比較的浅い傷に限定されます。
3.コンパウンドで磨く
浅い傷の場合、コンパウンドをやわらかい布に取り、傷の部分を円を描くようにやさしく磨きます。少しずつ研磨することで、徐々に傷が目立たなくなります。
4.タッチアップペンで補修する
傷が深い場合は、車の色に合ったタッチペンを使用します。タッチペンでの作業自体は簡単ですが、一時的な補修程度の仕上がりとなります。
5.仕上げ
傷の修理後は、コーティング剤を使用して、補修した部分を保護します。これにより、修理跡がより自然に見えるようになります。
自分で修理を行う際の注意点として、傷の大きさや深さに応じた適切な道具を選ぶことが大切です。また、補修作業に慣れていない方は、作業中にさらに傷をつけてしまうリスクもあるため、慎重に進めましょう。
自信がない方は、次に紹介する修理の専門業者に相談してみましょう。
自分で傷の補修が難しい場合や、仕上がりを重視したい場合は、専門業者に依頼するのがおすすめです。業者に依頼することで、プロの技術と知識による高品質な仕上がりに期待できます。
自分で作業して失敗してしまうと、余計に傷の状態が悪くなったり、修理費用が増えてしまう可能性があります。以下に、プロの修理業者に依頼するメリットを紹介します。
・高い技術力
専用の設備と熟練した技術を持つ業者は、目立つ傷もきれいに修復してくれます。色合わせもプロの技術で行うため、修理跡が新車のように分からなくなります。
・時間の節約
自分で修理する場合に比べて、短時間で作業が完了する点もメリットです。忙しくてDIYができないという方には、とくに適しています。
信頼できる業者を選ぶためには、作業実績や利用者の評判を調べることが重要です。地元での口コミや評判を確認し、信頼のできる修理業者に依頼しましょう。
また、複数の業者から見積もりを取り、修理費用やサービス内容を比較して選びましょう。修理費用の妥当性は、相見積もりを行うことで、費用と仕上がりを総合的に判断できます。
このように、修理業者に依頼することで、素人では難しい細かい仕上げや大きな傷の修理も安心して任せられます。
ただし、費用が高額になる場合もあるため、どの程度の修理を希望するかを明確にしておくことが大切です。
車にできた傷は、放置すると見た目だけでなく、車の価値にも影響を与える場合があります。そのため、自分で修理することでコストを抑えつつ、手軽に車の見た目を改善することが可能です。
ここからは、コンパウンドとタッチペンを用いた傷消し方法について、それぞれのポイントや手順を詳しく解説します。
コンパウンドとは、細かい研磨剤が含まれたクリーム状の製品で、主に浅い擦り傷を目立たなくするために使用します。細かい傷や表面の汚れを削ることで、元の塗装面を滑らかに整える効果があります。
コンパウンドを使用する際は、適量を使用し、力を入れすぎないよう作業しましょう。また、傷の周囲も含めて均一に磨くことで、自然な仕上がりで修復箇所が目立たなくなります。
ここからは、実際にコンパウンドを使用した傷消しの手順を紹介していきます。自分で傷消しを行う方は、作業前に必ずチェックしておきましょう。
1.傷の確認と準備
まず、傷が浅いものであることを確認します。コンパウンドは、塗装が剥がれて下地が見える深い傷には効果がありません。
次に、傷の周辺をきれいに洗浄して、汚れや油分をしっかり取り除きます。これにより、研磨時に新たな傷がつくリスクを軽減できます。
2.コンパウンドの塗布
やわらかいクロスやスポンジにコンパウンドを少量取り、傷の部分に優しく塗り広げます。このとき、製品の説明書に記載されている使用量を守りましょう。
3.傷を磨く
傷の部分を円を描くように、軽い力でゆっくりと磨きます。急いだり、強く押しすぎたりすると新たな傷ができる可能性があるため、丁寧に行うことがポイントです。
4.磨き残しをチェック
磨き終わったら、クロスで表面を拭き取り、傷が目立たなくなっているかを確認します。必要に応じて、2~4の手順を繰り返しますが、塗装に負担をかけないように注意してください。
5.保護コーティング
最終仕上げにワックスやコーティング剤を塗ることで、塗装面を保護し、光沢を出します。これにより、補修箇所がより自然に見えるようになります。
タッチペンは、車の塗装に合わせた色を補修するための専用のペンです。とくに、塗装が剥がれ、下地が見えているような深い傷に効果的です。
タッチペンを使う際は、車の色に合った製品を選び、塗りすぎを防ぐためにも少量ずつ慎重に塗布しましょう。色番号は、車の取扱説明書や車体のプレートで確認可能です。
作業前に、バンパーやサイドステップの下部など、目立たない場所でタッチペンの色を試してみることをおすすめします。
ここでは、タッチペンを使用した作業手順を紹介します。作業手順を誤ってしまうと、傷が余計に目立ってしまうため、必ず流れを確認してから作業しましょう。
1.傷の確認と準備
タッチペンを使用する前に、傷の部分を洗浄し、しっかりと汚れを落とします。傷の周囲をマスキングテープで保護しておくと、不要な部分に塗料がつくのを防ぐことができます。
2.下地処理
傷が深く、錆が発生している場合は、錆を取り除いてから使用します。専用の錆取り剤やサンドペーパーを用いて、錆の部分を丁寧に削りましょう。
3.タッチペンの塗布
タッチペンをよく振ってから、傷の部分に少量ずつ塗ります。一度に多く塗ると塗膜が厚くなり、仕上がりが悪くなります。
塗料が垂れないよう、薄く塗り重ねることを心がけましょう。
4.乾燥と研磨
塗布後は、塗料が完全に乾燥するのを待ちます。乾燥後、コンパウンドや細かいサンドペーパーで軽く磨き、塗装面を均一に整えます。
5.コーティング剤の塗布
仕上げにコーティング剤を使用して、修理箇所を保護します。これにより、修理部分が目立ちにくくなり、耐久性も向上します。
車の傷消しは、軽微なものであれば自分で行うことも可能ですが、傷の状態によっては専門的な技術や道具が必要な場合があります。ここでは、自分での修理が難しいケースについて解説します。
傷が深く、塗装が剥がれて下地が見えている場合は、自分での修理が難しくなります。このような傷は見た目が悪いだけでなく、次のような問題を引き起こす可能性があります。
・錆が発生しやすい
塗装が剥がれて金属部分が露出していると、雨や湿気によって錆が進行しやすくなります。錆が広がると補修がさらに難しくなるため、早めの対応が必要です。
自分で補修を行う場合は錆の処理が難しいことから、再び塗装剝がれが発生するおそれがあります。下地がむき出しになっている場合は、専門業者に相談しましょう。
・色合わせが難しい
タッチペンで補修する場合でも、車の元の塗装色に完全に一致させるのは困難です。とくに、経年劣化で色味が変わっている車では、真新しい色味で違和感が残ることがあります。
また、塗装が剥がれている傷を補修するには、下地処理や塗装の工程が必要になるため、専門の修理業者に依頼する方が確実といえます。
修理業者は専用の設備を使用して、色合わせを含めた完璧な仕上がりを提供してくれます。
傷と同時に車体にへこみや歪みが生じている場合も、自分での修理は難しいといえます。次の理由から、大きなへこみや歪みがある場合もプロに依頼する方が賢明です。
・修理には専門的な道具が必要
へこみを直すためには、専用の工具や吸盤を使用しますが、これらを正しく扱うには特別な技術が必要です。素人が無理に作業を行うと、さらに歪みを悪化させるリスクがあります。
・仕上がりの精度が求められる
車体の歪みを修復する際には、傷の部分だけでなく周囲の塗装や形状も整える必要があります。プロの修理業者は、高度な技術で車体を元の状態に戻し、見た目にも違和感のない仕上がりを実現します。
・安全面での影響
車体の歪みがフレーム部分にまで及んでいる場合、車の安全性に影響を及ぼす可能性があります。フレームまで悪影響を与えているケースでは、専門的な知識を持つ修理業者に診断と修理を依頼することが重要です。
車の傷消しを修理業者に依頼する場合、傷の深さや範囲、部位によって費用が異なります。ここでは、バンパー、フェンダー、ドア、そしてボディ全体の傷消し費用相場について解説します。
専門的な修理業者に、傷の修理を依頼する際の参考にしてください。
バンパーは車の前後に取り付けられている部品で、軽い接触などでも擦り傷がつきやすい部位となります。比較的修理が簡単な部位ですが、素材がプラスチックであるため、特別な補修技術が求められる場合もあります。
・浅い傷の場合
表面の擦り傷や軽いへこみであれば、部分的な塗装や研磨で対応可能です。この場合、5,000円〜15,000円程度が相場となります。
・深い傷や割れがある場合
深い傷やひび割れが発生している場合は、パテ埋めや塗装、場合によってはバンパーの交換が必要です。この場合の費用は20,000円〜50,000円程度になることがあります。
フェンダーは車両の前後輪を覆う部品のことで、狭い駐車場や縁石に接触した際に傷がつきやすい部分です。フェンダーの形状や素材によっても費用が大きく変動します。
・軽い擦り傷の場合
小さな傷であれば、部分的な塗装で対応可能です。この場合、費用は10,000円〜30,000円程度が相場です。
・広範囲の傷やへこみがある場合
広範囲に傷やへこみがある場合は、板金作業をともなう修理が必要になります。この場合の費用相場は40,000円〜50,000円程度になることが一般的です。
ドアは駐車時の接触などで擦り傷がつきやすい部位で、修理内容によって費用が大きく異なります。
・浅い傷の場合
表面の軽い傷であれば、部分塗装で対応可能です。この場合、費用相場は10,000円〜30,000円程度となります。
・深い傷やへこみの場合
深い傷やへこみがある場合は、板金修理や全体塗装が必要になることがあります。この場合、費用は50,000円〜100,000円程度が相場となります。
・ドア全体の交換が必要な場合
傷やへこみが広範囲に及び、修理が困難な場合はドア全体を交換することもあります。交換費用は100,000円以上になることが一般的です。
とくに、高級車やミニバンなどのスライドドア交換ともなると、費用は大幅に上がります。
車全体のボディに広がる傷や、複数箇所にわたるダメージの場合は、全体的な塗装や大規模な修理が必要です。まずは、直したい傷や範囲を修理業者と相談しながら決めましょう。
・部分的な修理の場合
部分的な傷消しで済む場合は、費用は20,000円〜50,000円程度で収まることが一般的です。
・全体塗装が必要な場合
全体的な傷が目立つ場合や、色味を統一する必要がある場合は、車全体の塗装を行うことがあります。この場合、費用は200,000円〜500,000円程度になることが一般的です。
いわゆるオールペンという作業になり、時間や費用といったコストが高額になります。
車の傷消しを業者に依頼する場合、費用が高額になるケースも少なくありません。とくに、広範囲の塗装や部品交換が必要な場合は、修理費用が数十万円に達することもあります。
このような状況では、修理よりも買い替えを検討するのも賢明な選択肢です。傷の修理を相談する際は、複数業者との相見積もりだけでなく、修理費用が高額な場合は車の買い替えも視野に入れておきましょう。
車の買い替えには、以下の通りいくつかのメリットがあります。
1.修理費用の削減
修理費用が高額な場合、その予算を買い替えの頭金として活用できます。とくに古い車の場合、修理を重ねるよりも、新しい車に買い替える方がコストパフォーマンスに優れています。古い車の場合は、修理費用だけでなく、税金、燃費といった総合的な視点で判断しましょう。
2.最新式の車に乗れる
買い替えによって、最新の安全装備や快適な機能を備えた車を手に入れることができます。燃費性能や環境性能が向上した車種を選べば、長期的な節約にもつながります。
3.手続きがスムーズ
車の傷消しや修理には時間がかかる場合もありますが、買取サービスを利用すれば、スピーディーに車を手放し、新しい車に乗り換えることも可能です。「修理に出すべきか、それとも買い替えた方が良いか迷っている」という方は、買取価格の査定を一度試してみるのもおすすめです。
こちらの記事では、車の修理について解説しています。修理が依頼できる業者の種類や特徴も取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。
愛車の傷やへこみが気になる場合、修理だけでなく買い替えという選択肢も視野に入れることで、お得に車を乗り換えることも可能です。カーコレクトの買取サービスでは、車の傷や状態を問わず買い取りを行います。
他社では買取の難しい、廃車寸前の車でも買い取りが可能です。車のことを熟知した専門スタッフが丁寧に査定し、納得のいく価格を提案するため、安心してご利用いただけます。
車の買い替えがはじめての方でも、親身になって対応いたしますので「修理をするか迷っている」「車体に傷があるが、できるだけ高く買い取ってもらいたい」とお悩みの方は、ぜひカーコレクトをご利用ください。カーコレクトがあなたの車の価値を最大限引き出し、スムーズな乗り換えをサポートします。
まずは、お気軽にお問い合わせください。