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冷却水が漏れる原因って何?漏れたまま走行するとどうなる?

2022/12/19 up

冷却水(クーラント液)は、熱くなったエンジンを適切な温度に保つ役割があります。

ラジエーター内に入っている冷却水がなくなってしまうとオーバーヒートの原因となり、最悪の場合にはエンジンが焼き付いてしまいます。エンジンが焼き付いてしまうと載せ替えが必要となり、50~60万円の費用が発生することもあるため、冷却水の管理はこまめに行いましょう。

今回は、冷却水が漏れた状態で走行するリスク、冷却水が漏れていないか確認する方法、漏れている場合の対処法などをわかりやすくご紹介します。

 

冷却水が漏れる原因

 

「エンジンを冷やして適切な温度に保つ」という、車にとって重要な役割を担っている冷却水ですが、長年車に乗り続けていると何らかの原因で漏れ出す場合があります。

主な原因として挙げられるのは、ラジエーター本体の損傷やヘッドガスケットの劣化、ホースの劣化や取り付け部分の緩みです。

冷却水が漏れている場合は原因を追求し、適切に対処しなければなりません。

 

ラジエーター本体の損傷

 

ラジエーターとは車のエンジンを冷やすためのパーツであり、中には冷却水が入っています。

そのため、走行中に石などがラジエーターにあたって損傷すると、中に入っている冷却水が漏れ出してしまうのです。また、何かしらの物体が接触する以外にも、経年劣化や水による腐食などで損傷する場合もあります。

ラジエーターの損傷によって適切な温度が保てなくなると、エンジンの回転数が安定しなくなったり水温計がHもしくはCにふれる、アクセルを踏み込んだ際に異音がするといった症状が現れるので、異常を感じた際はすぐに停車しましょう。

 

ヘッドガスケットの劣化

 

ヘッドガスケットとは車のエンジンに関わるパーツの1つであり、エンジンの骨格部分ともいえるシリンダーブロック・シリンダーヘッドの間に設置されています。

シリンダー内部の圧力を外へ逃さず、エンジンオイルや冷却水がシリンダー内部へ入り込んでこないよう機密性を維持するのがヘッドガスケットの主な役割です。

ヘッドガスケットのゴムが劣化すると機密性を維持できなくなり、オイルや冷却水が漏れ出すことで、エンジン本体が異常に熱くなってしまいます。

そのため、ヘッドガスケットの劣化によって冷却水が漏れている場合は、できるだけ早くヘッドガスケットを新しいものに交換しなければなりません。

いち早くヘッドガスケットの劣化に気付けるよう、定期的に点検を行うことが大切です。

 

ホースの劣化や取り付け部の緩み

 

冷却水の通り道となるホースには、高い耐久性をほこる合成ゴムが使用されています。

しかし長期間使い続けるとホースが劣化し、劣化した部分から冷却水が漏れ出してしまいます。10万キロ以上走行すればホースに亀裂が入ったり、破れたりすることがあるので注意が必要です。

また、ホース自体は問題なくても、ホースを取り付けている部分が緩んでいると冷却水が漏れる原因になります。

取り付け部は金属製のバンドで締められているため、バンドが緩んでいる場合は締め直すか、新しいバンドに交換しましょう。

 

冷却水が漏れた状態で走行するリスク

 

冷却水が漏れた状態で走行し続けると、エンジンの温度を調節する機能が正常にはたらかなくなり、オーバーヒートを起こす危険性があります。

オーバーヒートとは、発生した熱量が冷却性能を上回った場合に起こるエンジントラブルで、簡単に言えばエンジン本体が異常に熱くなる状態のことです。

オーバーヒートした状態で走行すると症状が悪化するだけでなく、エンジンが急に止まって事故につながる危険性もあります。

仮に事故を免れたとしても、エンジンが焼け付いて廃車にするしかなくなる場合もあるので、冷却水が漏れた状態での走行は非常に危険です。

 

冷却水が漏れているか確認する方法

 

車から冷却水が漏れている場合は、赤や緑の液体が車の下から垂れるため、駐車場の地面を確認するのが一番簡単な方法です。

地面に見覚えのないシミがある場合は冷却水が漏れている可能性が高いので、車を運転する前に確認することをおすすめします。

また、実際にタンクを目視で確認するのも一つの方法です。目視で確認する場合は、エンジンルームにある半透明のリザーバータンクと呼ばれる部分を見ます。

リザーバータンクのMAX(上限)/MIN(下限)というメモリの間に水面がきていれば正常ですが、明らかに量が減少している場合は漏れている可能性が高いです。

 

冷却水が漏れている場合の対処法

 

漏れていることに気づいた際は、適切に対処しなければなりません。少量の漏れであれば、近くのカー用品店で水漏れ防止剤を購入して応急処置を施し、修理工場へ向かいましょう。

また、減りが早い場合は冷却水を何度も継ぎ足しながら走行することが可能ですが、いずれの方法もあくまで応急処置なので万能ではありません。

そのため、漏れていることに気付いた際は、よっぽど専門的な知識がない限りロードサービス等を利用するのが確実です。

お金はかかってしまいますが、車のトラブルはプロに任せることをおすすめします。

 

まとめ

 

冷却水が漏れた状態で走行すると、温度を調節する機能が正常にはたらかなくなり、エンジンが熱くなりすぎることであらゆるトラブルが起こります。

異常に気付いていながらも走行し続ければ、エンジンが焼け付いて最悪の場合車が廃車になってしまうため、冷却水の漏れに気付いた際はできる限り早く対処しましょう。

ただ、車に関する専門的な知識がない方は自分で対処するのが難しいので、プロに修理を依頼するのがおすすめです。

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