
「長く乗った車は価値がない」と思っていませんか?実は10年以上経過した車両が廃車買取市場で思わぬ高値になるケースが増えています。特に平成初期から中期の日本車は、部品取りや海外輸出用として需要が高まっているのです。例えば、トヨタのカローラやホンダのシビックといった人気モデルは、生産終了後も根強いファンが存在し、状態が良ければ予想以上の買取価格がつくことも。
さらに見逃せないのが自動車税や自動車重量税の還付金制度です。廃車にする際、納税済みの期間に応じて税金が返ってくる仕組みがあります。例えば3月に廃車手続きをすれば、4月以降の自動車税が全額還付されるため、タイミングを計ることで最大10万円前後の還付金を受け取れることも。
実際に全国的な廃車買取業者「カーネクスト」によると、13年落ちの軽自動車でも状態次第で5万円以上の買取実績があるとのこと。単純に「古い=価値なし」という図式は当てはまらなくなっています。むしろ、レアな旧車種ほど専門業者は高値で買い取る傾向にあり、普通に乗れる状態であれば、廃車にするよりも買取に出した方がお得なケースが多いのです。
車を廃車にする際、意外と見落としがちなのが「還付金」の存在です。実は古い車ほど、自動車税や自賠責保険から戻ってくるお金が多くなる可能性があります。廃車を検討している方は、捨てる前にこの還付金の計算方法をしっかり確認しておきましょう。
まず自動車税の還付金ですが、これは廃車した月の翌月から年度末までの分が日割りで返金されます。例えば、6月に廃車した場合、7月から翌年3月までの9ヶ月分が還付されることになります。軽自動車の場合は税額が低いため数千円程度ですが、普通車では排気量によって異なり、2000ccクラスなら約3万円の税金のうち最大で2万円以上が戻ってくる計算になります。
次に自賠責保険の還付金です。これは廃車時点での残存期間に応じて返金されます。例えば、2年契約の自賠責保険で1年経過時点で廃車した場合、残りの1年分(約1万円前後)が戻ってきます。ただし、還付金は月割りではなく日割り計算となり、解約手数料も差し引かれるため注意が必要です。
これらを合わせると、タイミング次第では数万円の還付金が期待できます。特に高排気量の普通車や、自賠責保険の残存期間が長い場合は還付額も大きくなります。最も効率的なのは4月直後の廃車で、自動車税の還付額が最大になります。
また、13年超の古い車には自動車重量税の還付はありませんが、エコカー減税対象車の場合は残存期間に応じて還付される場合があります。廃車手続きを自分で行う場合は、必要書類(納税証明書、自賠責保険証など)を揃えて陸運局で手続きをすることで、これらの還付金を受け取れます。
業者に依頼する場合でも、還付金は基本的に元の所有者に戻ってくるシステムになっていますが、買取金額に含まれている場合もあるため、事前に確認しておくことをおすすめします。古い車でも、廃車の時期と手続きを工夫するだけで、思わぬ収入になるかもしれません。
古い車を所有している方にとって、実は思わぬ「お宝」かもしれません。一般的に年式が古い車は価値が低いと思われがちですが、廃車買取市場では逆に得をするケースが多いのです。まず古い車ほど部品の希少性が高まり、特に人気車種であれば海外輸出用として高額買取されることがあります。例えばトヨタのランドクルーザーやハイエースの古い年式は、アフリカや中東諸国で高い需要があります。
さらに知っておくべきは還付金制度です。自動車税や自賠責保険は月割りで返金されるため、廃車のタイミングを年度初めに近づけるほど還付額が大きくなります。また10年以上経過した車両は自動車重量税が還付されないものの、買取業者が提示する価格に含まれていることがあるので比較検討が重要です。
廃車買取で得するためのポイントとして、複数業者への査定依頼は必須です。特に専門業者と一般買取業者では数万円の差がつくことも珍しくありません。ビッグモーター、ガリバー、カーチスなどの大手だけでなく、「廃車本舗」や「廃車ラボ」といった廃車専門業者にも査定を依頼すると良いでしょう。
また意外と見落としがちなのが付属品の価値です。純正ナビやホイール、新品に近いタイヤなどは別途査定対象となり、買取価格アップにつながります。さらに自分で部品取りして販売するという選択肢もあり、メルカリやヤフオクでは特定の部品が思わぬ高値で取引されていることも。古い車こそ多角的なアプローチで最大限の価値を引き出せるのです。