車が動かない原因はさまざまですが、日常の点検に加え、症状ごとの対処法を知っておくことで、万が一のトラブルがあったときもスムーズに対応が可能です。本記事では、状況別の原因と対処法について、詳しく解説します。
久しぶりに乗る車のエンジンがかからない、駐車場でクーラーをつけっぱなしにしていたら車が動かなくなったなど、症状によって原因はさまざまですが、自分でできる対処法を知っておくことで万が一トラブルに遭遇した場合でも、スムーズな対応が可能です。
本記事では、車が動かなくなる原因とその対処法について、具体的に解説します。
車のエンジンがかからない経験は、多くのドライバーにとって一度は経験があるものです。突然のトラブルに驚き、どうすればよいのか分からなくなることもあるでしょう。では、エンジンがかからない主な原因とはなんでしょうか。
車のエンジンがかからない主な原因としては、以下のようなものが考えられます。
・バッテリーの消耗
車のバッテリーは、一般的に3〜5年の寿命といわれています。長時間の使用や放置により、バッテリーが消耗し、エンジンがかからなくなることがあります。とくに、冬場の寒い時期にはバッテリーの消耗が早まることが知られています。
・点火プラグの不良
点火プラグは、ガソリンを燃焼させるための火花を飛ばす部分です。この点火プラグが汚れているか、劣化していると、火花が飛ばなくなり、エンジンがかからなくなります。
・燃料系統のトラブル
ガソリンがエンジンに供給されない、または供給されても燃焼しない場合、エンジンは始動しません。燃料ポンプの故障や、燃料フィルターの詰まりなどが考えられます。
・スターターモーターの故障
エンジンを始動させるためのモーターが故障した場合、スターターモーター自体の故障や、それを動かすためのリレーの故障が原因になるとエンジンがかからなくなります。
・セキュリティシステムの作動
最近の車には、盗難防止のためのセキュリティシステムが搭載されています。このシステムが誤って作動すると、エンジンが始動しなくなることがあります。
これらの原因を知っておくことで、トラブルの際に適切な対処ができるようになり、事前のメンテナンスをしておけば、トラブルを未然に防ぐこともできるでしょう。
・バッテリー切れの場合
エンジンがかからない場合のもっとも一般的な原因はバッテリー切れです。とくに、長期間車を使用していない場合や、ライトやエアコンの使用が過度であった場合には、バッテリーが過放電してしまうことがあります。
このような場合の対処法としては、ロードサービスを呼ぶか、ジャンピングスタートを行う方法が考えられます。ジャンピングスタートは、ほかの車のバッテリーから電力を供給してエンジンを始動させる方法です。
・ガソリン切れの場合
ガソリンがなくなってしまった場合、エンジンは動作しません。この場合、ガソリンスタンドでガソリンを補給することが最善の方法です。また、ガソリンスタンドが近くにない場合は、携行缶を使用する、もしくロードサービスでガソリンの補充をしてもらう方法もあります。
・そのほかの原因
上記のような一般的な原因以外にも、ハンドルロックがかかっている、ギアの位置が不適切である、フットブレーキの踏み方が不足している、電子キーが反応していないなど、症状ごとにさまざまな原因が考えられます。
車のトラブルは突然発生することが多いため、日頃から対処法を知っておくことが大切です。
車のバッテリー上がりは、突然のトラブルとして発生することの多い症状のひとつです。ここでは、バッテリーが上がる原因とその対処法について詳しく解説します。
車のバッテリーが上がる原因として、次のようなものが考えられます。
・スモールランプの消し忘れ
エンジンキーがオフの状態でスモールランプが点灯し続けることで、バッテリーが消耗します。
・室内灯の長時間点灯
ドアが半開きの状態で室内灯が点灯し続けることもバッテリーの消耗の原因となります。
・オーディオやエアコンの使い過ぎ
エンジンをオフにしたままの状態でこれらの機器を使用し続けると、バッテリーが急速に消耗します。
・長期間の放置
車を長期間使用せずに放置すると、バッテリーが自己放電し、電力が不足することがあります。
・バッテリーの老朽化
使用年数が経過したバッテリーは、充電の持ちが悪くなり、電力が不足するようになります。これらの原因を理解し、日常の車の使用時や保管時に注意を払うことで、バッテリーの寿命を延ばせるでしょう。
車のバッテリーが上がってしまった場合には、次のような対処を行いましょう。
・ロードサービスを呼ぶ
車のトラブルを手助けしてくれる自動車保険の「ロードサービス」に連絡しましょう。保険会社のロードサービスは基本的に無料で対応してくれますが、バッテリー交換が必要だった場合、新しいバッテリー代がかかることがあります。
・ジャンピングスタートを行う
ジャンピングスタートとは、別の車のバッテリーにブースターケーブルをつなぎ、エンジンを始動できるだけの電力を分けてもらう方法です。この方法を使用する際には、ケーブルをつなぐ順番や、エンジンをかけるタイミングなど、正しい手順を確認することが重要です。
・バッテリーの交換
バッテリーの寿命がきている場合や、長期間使用しているバッテリーは充電切れを起こしやすいため、車検などを機に早めの交換を検討しましょう。
車のアクセルを踏んでいるのに、車が動かないという状況は避けたいところです。ここでは、そのような状況に陥ったときの原因と対処法について詳しく解説します。
アクセルを踏んでも車が動かない場合、その原因は大きく分けて2つのケースがあります。車が全く動かないケースと、車は動くものの通常のように加速しないというケースです。
・電気的不良
現代の車はアクセルの動きが電気信号に変換されて、エンジンコントロールユニット(ECU)に送られます。この過程で接点不良やセンサー不良が生じると、アクセルを踏んでも車は動きません。
・自動ブレーキシステムの誤作動
車のセンサーが障害物を誤検知すると、自動ブレーキが作動し、アクセルを踏んでも車は動きません。
・燃料やエアフィルターの目詰まり
燃料フィルターやエアフィルターが詰まると、燃焼が不完全になり、加速性能が低下します。
・ガスケット抜けや点火系統の不調
エンジンのガスケットが欠けたり、点火系統に不具合があると、アクセルを踏んでも加速しなくなります。
・ATF(オートマチックトランスミッションフルード)の劣化
ATFが劣化すると、エンジンの動力がタイヤに伝わりにくく、加速が弱くなります。
アクセルを踏んでも車が動かない、または正常に加速しないという状況に直面した場合、以下の対処法を試してみましょう。
・電気的不良の場合
エンジンコントロールユニット(ECU)やアクセルペダルのセンサーの接点を確認し、必要に応じて清掃や交換を行います。古い車や長期間使用していない車は、接点の酸化が原因となることが多いです。
・自動ブレーキシステムの誤作動
センサーの清掃や調整を行い、障害物を誤検知しないようにします。また、センサー自体が故障している場合は、新しいものに交換する必要があります。
・燃料やエアフィルターの目詰まり
定期的にフィルターの交換や清掃を行うことで、燃焼の効率を向上させることができます。
・ガスケット抜けや点火系統の不調
ガスケットの交換や、点火系統の部品(イグニッションコイル、スパークプラグなど)の点検・交換を行います。
・ATFの劣化
ATFの交換を行い、トランスミッションの動作をスムーズにします。オートマチック車の場合、定期的なATFの交換が推奨されています。
・サイドブレーキの固着
ブレーキの解放を試み、必要に応じてブレーキ部品の清掃や交換を行います。
・ノッキングを起こしている場合
燃料のオクタン価が低い場合や、エンジン内部のカーボン堆積が原因となることが考えられます。高オクタン価の燃料を使用する、またはエンジンのデカーボン処理を行うことで、ノッキングを防げます。
上記の対処法を試しても問題が解決しない場合は、専門家やディーラーに相談することをおすすめします。JAFや自動車保険のロードサービスを利用して、車を最寄りの修理工場に運んでもらう方法もあります。
夏の暑さのなか、車のエアコンが効かないことは運転者にとって大きなストレスとなります。ここでは、車のエアコンが効かない原因と、それに対する対処法について詳しく解説します。
車のエアコンが効かない、あるいは冷えない場合、考えられる主な原因には次のようなものがあります。
・エアコンフィルターの詰まり
エアコンフィルターはエアコン内部の空気の通り道に装着されており、ホコリや排気ガス、花粉などを取り除く役割があります。このフィルターがゴミやホコリで詰まると、空気の流れが悪くなり、エアコンの効きが悪くなることがあります。
・エアコンガスの不足、漏れ
エアコンの冷風を作るためにはエアコンガスが必要です。このガスが不足すると、エアコンの冷却能力が低下します。また、ガスが漏れてしまうと、エアコンが全く効かなくなることもあります。
・エアコン配管内部の汚れ
エアコンガス配管の内壁にオイルが付着することで、冷却効果が阻害される「オイルファウリング」という現象が起こることがあります。
・その他エアコン内部の部品故障
エアコンを動かしているコンプレッサーや電磁クラッチ、エバポレーターなどの部品が故障している場合、エアコンが正常に動作しなくなります。
これらの原因の特定は、専門の機器や知識が必要となるため、エアコンの効きが悪いと感じた場合は、専門のショップやディーラーでの点検をおすすめします。
車のエアコンが効かない場合、さまざまな原因が考えられます。ここでは、原因から考えられる対処法を詳しく解説します。
・エアコンフィルターの詰まり
エアコンフィルターは定期的に交換することが推奨されています。交換の目安は車にもよりますが、1年または1万kmごとです。自分で交換することも可能ですが、不安な場合は、専門店での交換を検討しましょう。
・エアコンガスの不足、漏れ
エアコンガスの補充やクリーニングが必要です。専用の機械でガスを吸い出し、エアコン内部の水分や汚れを取り除き、新しいガスを充填します。専門店での点検や作業をおすすめします。
・エアコン配管内部の汚れ
エアコンガスクリーニングと同時に、エアコンの添加剤を使用して配管内部の汚れを取り除きましょう。
・その他エアコン内部の部品故障
エアコンの内部部品の故障の場合、専門家による点検が必要です。故障箇所を特定し、必要に応じて部品の交換や修理を行います。
以上の対処法を参考に、車のエアコンの不具合を解消しましょう。また、定期的なメンテナンスや点検を行うことで、エアコンの効果を長持ちさせられます。
車のサイドミラーは、運転中の安全を確保するために非常に重要です。しかし、時折、サイドミラーが動かなくなるトラブルが発生することがあります。ここでは、サイドミラーが動かない場合の原因と対処法について詳しく解説します。
サイドミラーが動かなくなるケースで考えられる原因には、次のようなものがあります。
・モーターの故障
サイドミラーの動きを制御するモーターが故障している場合、ミラーが動かなくなります。
・スイッチの故障
ミラーの開閉をコントロールするスイッチが壊れていると、ミラーが動かなくなることがあります。
・ギアの破損
サイドミラーのギアがプラスチック製の場合、無理な力を加えると破損することがあります。頻繁に開閉することもギアの早期劣化の原因となります。
・外部要因
狭い道や駐車場での接触、砂やゴミがミラーの内部に入り込むこと、寒さで凍結することなど、外部からの影響でミラーが動かなくなることもあります。
これらの原因の中で、とくにモーターやスイッチの故障は経年劣化によるものではなく、何らかの外的要因で壊れることが多いとされています。
車のサイドミラーが動かなくなった場合、以下の対処法を試してみましょう。
・エンジンの再起動
サイドミラーが動かない場合、一度エンジンを切ってから再度かけ直すことで、接触不良などの一時的な問題が解消されることがあります。
・砂やゴミの除去
サイドミラーの隙間に砂やゴミが詰まっている場合、それが原因で動かなくなることがあります。爪楊枝などを使用して隙間のゴミを取り除き、その後水で洗い流してみてください。
・潤滑剤の使用
サイドミラーの動きが悪くなった場合、潤滑剤をスプレーすることで動きをスムーズにすることができます。
・手動での開閉
サイドミラーが閉じたまま動かなくなった場合、手でゆっくりと開きましょう。ただし、無理に動かすとサイドミラーが壊れる可能性があるため、注意が必要です。
・配線の確認
サイドミラーから異常な音がする場合、ギアが回転する音が発生していることが考えられます。このような場合、サイドミラーの配線を外せば音を消せますが、早めに点検に出すようにしましょう。
これらの対処法は一時的なものであり、根本的な解決策としては整備工場などでの点検や修理が必要です。サイドミラーは運転の安全性に直結する部分なので、不具合がある場合は、専門家に相談することをおすすめします。
車のトラブルは突然発生するものです。しかし、日常の適切なケアや点検を行うことで、多くのトラブルは未然に防げます。
長距離のドライブや旅行前には、車の状態をしっかりと確認しておきましょう。ここでは、車のトラブルを未然に防ぐための方法を紹介します。
・定期的な車検・点検を受ける
車検は法律で定められた期間に受ける必要がありますが、それだけでなく、定期的な点検を受け、車の異常や摩耗を早期に発見し、修理や交換を行いましょう。
・タイヤの空気圧を確認する
タイヤの空気圧が適切でないと、燃費の悪化やハンドリングの低下、さらにはパンクのリスクが高まります。定期的に空気圧を確認し、必要に応じて調整することが大切です。
・オイルや冷却水の量をチェックする
エンジンオイルや冷却水は、車のエンジンをスムーズに動かすために必要な液体です。これらの液体が不足していると、エンジンのオーバーヒートや故障の原因となります。
・ブレーキの状態を確認する
ブレーキは車の安全を守るためにもっとも重要です。ブレーキパッドの摩耗やブレーキ液の減少を定期的に確認し、必要に応じて交換や補充を行うことが必要です。
車は長く使用していると故障や事故、または経年劣化により動かなくなることがあります。そんなとき、どのようにして車を処分すればよいのか悩む人も少なくありません。
動かない車を放置しておくと、税金や保険料の問題が発生します。動かない車を処分する際の一般的な方法としては、中古車販売店や買取業者に依頼する方法が考えられます。
これらの業者ですが、車の状態や年式、走行距離などによって買取価格は大きく変動するため、複数の業者に査定を依頼し、最も高い価格を提示してくれる業者を選ぶことがおすすめです。
次に、動かない車を廃車にする方法もあります。廃車は、車を解体業者に依頼して部品ごとにリサイクルする方法です。廃車にする際は、解体証明書を取得する必要がありますが、これにより自動車税や重量税の還付を受けられます。廃車には手数料がかかる場合があるため、事前に解体業者に確認しておきましょう。
動かない車を寄付する方法もあります。一部のNPO法人や団体は、動かない車を寄付として受け取り、再利用やリサイクルを行っています。この方法は、車を有効活用しながら社会貢献もできるため、最近注目されています。
業者に買取を依頼する場合ですが、実際に不動車の価値を知り、高く売るにはどのようなポイントがあるのでしょうか?こちらでは相場と一緒に高く売るコツを紹介していますので、あわせてご覧ください。
本記事では、車が動かないときの原因やその対処法について解説しました。車が動かなくなる原因はさまざまですが、日常のメンテナンスや点検で防げるトラブルがほとんどです。そのほか、ディーラーなどに定期的な点検に出すことが、何よりの対策といえるでしょう。
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